【お灸トーク】台風にそなえて
低気圧に備えての、ツボを取る流れをご案内いたしましょう。
大事なのは、低気圧に引っ張られて気は上がり切っている、と言うことです。
水も、上がっています。
なので、頭・顔・手が浮腫んでいるでしょう。
これを降ろしてやる必要があるのです。 ルートをちゃんと選んで。
まず、手の経絡から始めます。
いきなり足の経絡をさわってみても、感覚がないことが多いはずです。
その場所まで気が降りていないから感覚がないんですね。
では、ご案内開始です。
(持っている人はツボ単見てね)
小腸経 後渓(こうけい)から腕骨(わんこつ)にかけて
ごりごり揉んでみます。痛いところを爪立てるように指圧。もしくは置き鍼。
大腸経 合谷(ごうこく)
親指寄り、人差し指寄りとツボの反応が細かいです。しっかり指圧。
大腸経 手三里
ここも激痛が出てるかも。指圧しても取れません、爪楊枝か置き鍼。
三焦経 外関(がいかん)
ここも合谷と同じ。角度によりツボの反応違います。爪楊枝か置き鍼。
三焦経 四瀆(しとく)
重要なツボです。置き鍼。揉んでもダメです。
これで、手から(イコール逆上せのどん詰まりから)顔へと気を降ろし、耳たぶの裏を下から上、首から顔の方に向けて指圧し、さらに足の方へと気を降ろしていきます。
膀胱経 攅竹(さんちく)
これが、足へと降ろすルートのスタートです。
爪楊枝または、爪の先で刺激。
膀胱経 絡却(らっきゃく)
ここが要!! しっかりかなり強めに、爪楊枝か爪で指圧します。浮腫などが強く出る場所で、ほんとうは鍼を打ちたいところです。
胆経 承霊(しょうれい)
ここも要!! 上に同じです。ブヨブヨして痛いことが多いでしょう。ブスッと爪を立てます。
いずれも、その場所の痛み方が変わったり、すっと気が降りる感じがしたら次へと移動です。
次に、温玉で腰を温めて仕上げましょう。
膀胱経 腎兪(じんゆ)
ここをしっかり温めると、気がどんどん下に降りていきます。時に、お腹側が引き攣れた感じになりますが、そこは一旦無視。足の方にザワザワした感じが来たら成功です。
胆経 居髎(きょりょう)
ここで、終了。しばらく、温玉をポケットに入れるなどして継続的に温めてください。
これで、ヒドい低気圧などでのどうしようもない逆上せを降ろすルートをご案内いたしました。
途中のツボで、痛いところが有ったら継続的に置き鍼などで抑えておいてください。
台風が無事に過ぎるまで、少しでも楽に過ごせますように。