【お灸TALK】冷えってなんだ?
よく、体が冷えてるとか、足が冷えるとか、芯が冷えてるとか言いますが、それは体温計で測る体温のことでしょうか?
だったら、体温を上げれば冷えは無くなるのか、ということになりますが、一見体温が高くても冷えてる人はいます。
体温高くて冷えてる、はおかしいだろ。
と思われるでしょうが、これがね。。。。
1️⃣ 実際体温が低くて起こる症状→
足が攣る・腰が痛い・動きが遅い・血圧が低い・朝が起きられない・便秘・生理痛 などなど
まぁ、機能が落ちてる状態ですね。
2️⃣ 体温が高いのに冷えてる症状→
風呂に入ると出て大汗を掻く・体幹部に運動で汗を掻くと、その後ものすごく冷たくなる・顔と頭、特に後頭部に汗を掻く・足先がほてってる・時々ひどい頭痛・理由の無い筋肉痛
などです。場合によっては、風邪でもないのに喘息のような痰の絡まった咳が止まらないとかもあります。
こう言う方は、自分が冷えている自覚はまったく有りません。当然のことながら。むしろ痛みがあちこちあるので、一生懸命湿布で冷やしたりしています。そして、これも当然のことながら、まったく痛みも体調も改善しません。
実は、こういう人たちの方が、「冷えはひどい」のです。冷えすぎていて、自分の冷えが分からない状態です。
体表部には、一見じゅうぶんに熱が有ります。が、指圧したり、温玉で熱を入れて行くと、かえってどんどん体内の冷えが出てきて体表温度が下がり、温めても温めても、入れた熱が奥まで届いている感覚がありません。
ちょうど、湧かし直したお風呂が、表面だけ温まっていて、その下はまるきり水のまんま。と言うのに似ています。かき混ぜれば全部の温度がいったん下がりますよね。
このような場合は、ただ痛いところに鍼を打つなどしても、明確な改善は見込めませんので、まず徹底して温めます。できたら漢方薬も使います。
たとえば、麻黄附子細辛湯とか、真武湯とか、体の芯から温める薬です。
生活の中でも、腰を冷やしたり足先を冷やしたりしないよう、徹底してもらいます。冷えの自覚が無いので、この生活改善はなかなか難しい場合も有りますが。。。
快適な生活を送るためには、まず自分の体内環境を見直して、冷えがあるのか、ないのか?を実感してみましょう。
あんまり寒くないのにとりあえずホカロンを貼ってみた。だけどあまり温かくないなぁと感じているあなた。
実は、とても芯まで冷えているかもしれませんよ。
