【お灸TALK】更年期の逆上せに
突然来るホットフラッシュ。暑いわけでも運動したわけでも緊張してもいないのに、なぜこんなに熱くて汗が出る? しかも顔だけ。。。。
そう悩んでいる方も、多いでしょう。
昨日見えた更年期にはいりかけの患者さんも、逆上せで悩んでいました。
鍼灸院に到着してから、みるみる真っ赤になり汗だらだら。本人もとても気にしておられます。
こんなとき、どうするか。
まず、首の後ろ第七頸椎をガーゼタオルでくるんだ保冷剤で冷やしてもらいます。
これですみやかに汗が引きました。
そして、足の外側(胆経という経絡)がひどく冷えていたので、温玉であたためます。
するとまた、かぁっと逆上せ。
これには、末端である足の指まで血流が十分行き渡っていないので、足に意識を持っていきましょうと足の指先、指の股など指圧。足が温まるに従って、またのぼせは落ち着きました。
忙しいこと、このうえありません。
このホットフラッシュ。出て欲しくない電車や人ごみ、さらには会議中など緊張したりストレスのかかる場面で多いですが、寝ている時になることもあります。
安眠してたのに、ホットフラッシュが起こって目が覚めたり、逆にはたと目が覚めてからみるみる逆上せて汗だくになって寝付けなかったり。
なぜ、寝てる時にもホットフラッシュは起こるのか?
更年期の女性ホルモン、エストロゲンの減少がホットフラッシュの主因と言われています。
エストロゲンが減ると自律神経が変調をきたし、そのひとつの結果として末梢循環が混乱を来します。
いわゆる血の巡りが悪くなり、足が冷えるのもそのひとつ。そしてとつぜん血流が偏って拡張したところが、逆上せと感じられるわけです。
特に睡眠時は副交感神経が優位になっているはずなのに、うまくコントロールできずに急に交感神経に切り替わって、血管が拡張してしまうので、非常に不快に感じられるのでしょう。
時を選ばぬ更年期の逆上せで困っている方。
ためしに第七頸椎(大椎)を冷やしてみてください。
交感神経のツボにもなっているので、効果はある程度見込めます。
あとは足指のマッサージ。
アタマのトラブルは対極の足で取るのが、鍼灸の考え方のひとつです。
痛いくらい押してみると、アタマがすっとしますよ。