【お灸TALK】涼しさの落とし穴
今年の猛暑はすさまじいですね。
地域によっては40度に届こうと言う勢い。
これを耐えていつ秋がくるか、いつ涼しくなるかとふんばっていたら、肩すかしのようにひんやりした日々が。
前日よりいきなり15度も下がって、あぁなんて楽だ、と思われていませんか?
これって、意外に危険なんですよ。
ひとつには、実は体が付いていかない。
夏は暑く、汗をかくもの。すぐに発汗して体温が上がりすぎないよう、毛穴は開かれてます。
そこに10月下旬並みの冷気がはいったら、体は一気に冷え込んで風邪を引くこと請け合い。
また、予想無く涼しくなったことで、「暑い」ということ(ストレッサー)に対して踏んばっていた反応が、狂ってしまいます。
結果、外敵・・・弱いウィルスとか常在菌、免疫力低下によってすでに体内に有るヘルペスウィルスが攻勢に出ます。
そして、帯状疱疹・口唇ヘルペス・蜂窩織炎・ものもらい・初期症状のはっきりしない風邪・口内炎などが大活躍。
そこであわてて抗生剤を使えばさらに免疫反応が落ちて、本格的に秋が来た時、ひどい風邪を引いたりするでしょう。
なかなか、涼しくなって快適だとは簡単に喜べない訳です。
夜間の冷え込み、必要以上の冷房や睡眠不足などには、いつも以上に気をつけましょう。
のりこえるのにはむずかしい季節、秋の入り口はそこまで来ています。