温冷療法の勧め|練馬の鍼灸院「桜みなみ鍼灸院」 中村橋駅から徒歩4分

桜みなみ鍼灸院

お灸TALK

【お灸TALK】温冷療法の勧め

三十代半ばのAさん(女性)。もう一ヶ月も腰が痛くて座っても居られない、と来られました。

 

ぎっくりかと聞けばそうではなく、はるばる北海道にスノボしに行き、そこで転倒・・・したわけでもなく、帰りがけのSAで両手に食べ物持ったまま、凍結した階段で吹っ飛び座骨強打。

そこからずっっっと痛い(涙)。

帰りの飛行機の辛かったこと・・・。

 

当然整形外科には行ってレントゲンも二方向から撮り、骨に異常なし。ヒビも無い。
なのに、どうして直立するのも困難なくらい腰(と言うより臀部)が痛いのか、湿布を貼り続けても治らない、とのこと。

 

うつ伏せになってもらうと、お尻の真ん中、仙骨部分が妙に浮き上がって見えます。

心配した尾骨の先端は曲がってもいないし触っても痛くない。しかし、まだ熱も有ります。どうも仙骨の角を強打したあと、仙骨を中心に広範囲に炎症を起こして、仙腸関節などのジョイント部分がうまく動かないようでした。

 

炎症にはふつう鍼を打つのですが、どこを触ってもすごく痛いので(知覚過敏)、ご本人に、最初は痛いよと言うことを伝えた上で、がっちり氷で冷やしました。

感覚が鈍くなるくらい冷えたら、今度は温玉でゆっくり圧をかけマッサージをします。そしてまた氷→温玉。

 

三往復目位から盛り上がっていた仙骨が沈んで来て、ふつうの位置に戻ってきました。

それと共に、痛みも漸減、四往復して冷やして終わった頃には、鍼も打てるようになり、そのまま立って歩いても平気、座ってもなんとも無い。と言うところまで改善。

 

その後一ヶ月経っての報告では、まったく痛みも行動制限も無いとのことです。

で、この「温冷療法」。お風呂などの温冷浴とは異なり、かなり強い刺激になりますが、時に効果絶大。

ひどい炎症があって急性期をすぎた場合に使用し、腫れや痛みなどの症状が劇的に改善することも少なくありません。

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